うなぎ一筋
うなぎ専門店「小川菊」は、江戸後期文化4年 (1807年)に 小江戸川越で創業して以来200余年、創業から代々受け継がれた一子相伝の秘伝のタレを使った伝統の味を、丁寧に守り続けて、 当代で7代目となります。
うなぎの愉しみ
大正から昭和の戦前までは、文豪・書家や近隣の旦那衆などが、 3階を娯楽と憩いの場として、うなぎを食べながら囲碁や将棋、歌会をしてゆっくりと楽しんだといいます。これは、蒲焼はうなぎをさばいて焼き上げるまで長い時間が掛かり、そのため蒲焼が出来上がるまで、お新香をつまみながら酒を飲み待つ、というスタイルができてい たこともあったからのようです。なお、2階は昼間は飲食、 夜は芸者さんを揚げての宴会が中心でした。
建物
大正初期建築の現在の店舗は、市内でも数少ない木造3階建てで、 川越市の「都市景観重要建築物等」に指定されております。造りの 特徴は、夏の暑さを凌ぐため四方に窓を取り付け、外からの涼しさと通気性を考慮したものとなっています。 平成29年秋に耐震補強の大規模な工事を行い、1階はバリア・フリーで、ご年配の方、ベビーカーなどで小さなお子様連れの方にも安心してお越しいただけます。また、2階は畳敷きの椅子席として、落ち着いた趣といたしました。 なお、ご宴席等ご予算に応じてご予約を承りますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
天井に樹齢1000年の屋久杉が使われる部屋があります。
帯の結び目を表した独特の意匠の化粧梁。
小川菊の歴史のひとコマを物語る焼台。